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ノルディックウォーキングとは

ノルディックウォーキングの歴史

ノルディックウォーキングは、1930年代初めにフィンランドのクロスカントリースキーチームの夏場のトレーニングとして始まりました。

1990年代ポールを持って歩くことの身体的効果について、フィンランドで活発に研究試験が行われ、1996年、フィンランドスポーツ研究所、フィンランドのスポーツ用品メーカー、およびSuomen Latu(野外レクリエーションスポーツ協会)の共同事業のもと、この新しいエクササイズを一般の人々に紹介するに至りました。1997年、このエクササイズを国際的に「ノルディックウォーキング」という言葉で定義し、ノルディックウォーキング専用ポールが考案されました。2000年、フィンランド・ヘルシンキに国際ノルディックウォーキング連盟(略称 INWAインワ)が設立されました。以来、多くのパートナー協力のもと国際的にノルディックウォーキングの普及活動が展開され、現在世界40数カ国を越える国々が参加。盛んな北ヨーロッパからアジア、オセアニア、アメリカ合衆国、アフリカ大陸へとノルディックウォーキング愛好者は増え続けています。我が国日本のINWAの窓口は仙台にある「NPO日本ノルディックフィットネス協会」(略称 JNFAじぇんふぁ)です。日本では北海道に一番早く上陸しました。冬が長くて寒さが厳しく、運動不足に陥りやすいので「北海道」も道民にノルディックウォーキングを積極的に勧めています。

ノルディックウォーキングの効果

足だけでなく腕も使って歩くノルディックウォーキングは、歩くだけよりも多くの筋肉を使うのでエネルギー消費量が通常のウォーキングに比べ増えます。「どのくらい増えるのか?」という質問を寄せられるが多いのですが、残念ながら、歩き方やその人の体力レベルによって消費量は大きく異なるので一概には言えません。現在、世界中で研究者たちが様々な方法で研究を進めています。

ノルディックウォーキングを生活習慣に取り入れて継続している会員や愛好者の声です

「メタボだったが数値が改善した」「冬道で転倒しなくなった」「バランスよく歩ける」「足腰が悪いがポールおかげで出歩ける」「手術後のリハビリに活用している」「歩くことが楽しくなった」「姿勢がよくなったと言われて嬉しい」「長年の肩こりが解消した」「高齢者にもできる運動(スポーツ)だ」「普段は『走る』のが趣味だがノルディックウォーキングをクーリングダウンに使うと回復が早い」…

ノルディックウォーキング歩き方

【ノルディックウォーキングの基本はあくまで「ウォーキング」】

(運動器の関節に痛みのない人の場合)

ポールを使って歩きますが、ノルディックウォーキングの基本はあくまで自然な『ウォーキング』スタイルです。ポールを持っても自然なウォーキングを崩さないように歩くためには足の運びや普段の姿勢、腕や背中の使い方がポイントです。誰でも簡単にできそうですが、ポールを持つとぎこちなくなったり、腕に意識が行き過ぎて上半身が妙にこわばってしまったりすることがあります。簡単なようですが、かっこよく歩くことは熟練を要します。

尚、ノルディックウォーキングは、運動強度を上げるとランニングと変わらないくらい心拍数が上がります。体力のある人は姿勢を崩さない範囲で歩幅を広げて歩きましょう。力強い歩行とリラックスした歩行を交互に取り入れて歩かれるのもよいでしょう。お試しください。

(運動器の関節に痛みがあったり、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病、脳や心疾患に既往症のある人の場合)
医療の分野でも今ノルディックウォーキングの有用性に注目してリハビリに積極的にノルディックウォーキングを活用するところが増えてきています。

利用するポールは、手首にストラップを撒きつけるタイプの『ヨーロッパスタイル』と手を通すだけで簡単に使える『ジャパニーズスタイル』のポールがあるので、自分にあった使いやすいタイプのポールを選びましょう。

注意すべきこと

ノルディックウォーキングは本人が感じる疲労度と、実際に自分の身体が感じる疲労度、負担度にズレが生じることがあります。特に運動習慣のない人が陥りやすいのが「やり過ぎ」です。十分な休息、体調の管理、水分補給などにご留意ください。

関節に痛みが無くても一人ひとりの身体の条件は異なるので一概には言えませんが、北海道ノルネットが提唱しているキーワードは3つです。

『急がず・あわてず・無理をせず』

ご自身の身体からのメッセージをよく聞いて楽しくかつ慎重に取り組んでみてください。

北海道でのノルディックウォーキング

冬の雪道や凍結路は転倒しやすいので外に出るのをためらう人が多いですが、ノルディックウォーキングのポールがあれば、かなり安心して冬も外を歩くことが可能です。ただし、、魔法の杖ではないので慎重さが必要です。先ゴムを外し、夏よりポールを握る腕の力を少し多めに使って歩きましょう。ツルツルの横断歩道や歩道はノルディックウォーキングといえども危険度は高くなります。転倒しないように注意が必要です。

雪の積もり始め、春先の雪の融け始めは先ゴムを付けたり外したりとやや面倒なこともありますが、普通の歩行よりずっと安心して歩けます。

先ゴムを外して歩ける冬の北海道は、腕ちからを使って歩く『ノルディックウォーキングらしい歩き方』ができると思います。

北海道では、「雪かき」が唯一の冬の運動という方も大勢いますが、ポールがあれば運動不足になりがちな冬も手軽に有酸素運動することが可能です。いつでも・どこでも・ひとりででも、季節を問わず健康づくりを楽しめるノルディックウォーキングに挑戦してください。
いずれも INWA&JNFA公認ノルディックウォーキング指導者から基礎をきちんと学ぶことを強くお奨めします